今世界には沢山の暗号通貨(仮想通貨)が存在しています。その仮想通貨の事を「アルトコイン」と呼ばれています。その中から今回はライトコイン(litecoin)について、今後の展開も含めて特徴を簡単に説明していきたいと思います。
ここ最近ライトコインが発行当初は騒がれましたが、現在は値段の高騰なども含めて一段落ついた感じがします。今後展開としてライトコインの普及はどのようになっていくかはまったくわかりませんが、ビットコインが開発者の思惑にある金と同じように金融資産としての地位を出来れば、ライトコインも自ずと銀と同じような金融資産として成長していく可能性がある今後の展開が楽しみなコインです。
ライトコインとは?
ライトコインはビットコイン以外の仮想通貨で特殊な特徴を持ちあわせていない通貨です。元々ビットコインの欠点と指摘されるところを改善をしていこうとしている通貨ですが、特別何か新しい目的があるわけではありません。あくまでも第2のビットコインとして存在していく事を目的にしていると思います。
ライトコインはここ最近ある程度の認知がされていて、徐々に価値を高めてきていると思います。開発者の名言から「ビットコインが金であるならばライトコインを銀にする」という思惑は今のところ達成できているのではないでしょうか。
もしライトコインに興味があり期待をよせているなら今のうちに買っておくのが良いかと思います。実際の金と銀の関係性であればビットコインとは違った別の使用用途があります。その中ビットコインとライトコインはどちらも通貨としての機能となる為、、あまりライトコインが日の目を見る未来が想像できないと感じています。
ライトコインの開発者とは?
※チャーリー・リー氏twitterより
ライトコインはビットコインが発売された2年後の2011年10月に元Googleのエンジニアだったチャーリー・リー氏が公開しました。
ライトコインの開発理由とは?
チャーリー・リー氏が開発した目的をこのような発言をされています。「ビットコインを金とするなら、ライトコインは銀を目指す」。とても意味の深い言葉に感じます。基本になってくる通貨の仕組みはビットコインとあまり変わりませんが、ライトコインはビットコインよりも、より流通する量が多く、マイニング(採掘)や取引もあまり労力がかからないようにしています。その為希少価値は低くなります。それでも、流通や取引に利用しやすいと考えれば日常的に使う事には適していると思います。
ライトコインの特徴とは?
送金速度がビットコインよりも速い
ライトコインは第二のビットコインと言われる仮想通貨ですが、仕組みもビットコインを基に開発しており、ビットコインと同様に送金については「ブロックチェーン」と呼ばれる公開取引記録に記録されます。ブロックチェーンという方法で送金を行なう関係上、取引した記録が改ざんされたり取り消しをされたりするような事も基本ないので、安心して送金したり保有することが出来ます。
また他国間で取引した場合発生する手数料が少なくて済み、送金する速度もビットコインよりも更に使いやすさを意識して作られているので、ビットコインと比べても取引承認速度に違いがあります。例をあげると、ビットコインの取引承認時間が約10分かかると言われていますが、ライトコインではわずか約2.5分という速さで行われます。その為ビットコインに比べるとライトコインの方が決済を待つ「待ち時間」が非常に少なくて済み大変便利だと言えます。これだけ日常に適していても、現実では使える店舗等がまだまだ多くはなく、利用する観点からまだ使いにくいと考えられます。ただし性能的にみてみるとビットコインよりも優秀と考えられるので、使える店舗等が増えさえすれば将来的にも十分に期待ができるのでないでしょうか。
アトミックスワップについて
ライトコインは取引所を介さなくても違う種類の仮想通貨を交換出来るアトミックスワップと呼ばれる取引が出来ます。例えばイーサリアム通貨をライトコインに交換する場合、イーサリアムを一旦日本円かビットコインに変える労力が必要ですが、アトミックスワップができるようになればイーサリアムから直接ライトコインに交換出来る事になります。
ライトコインのセグウィットとは?
ライトコインはビットコインに先駆けてセグウィットが導入されています。セグウィットを簡単に説明すると、取引した履歴を圧縮してデータ容量を少なくする処理のことで、この処置によって取引に対する処理が追い付かなくなるというスケーラビリティ問題無くなります。
それではなぜセグウィット導入が必要だったのかですが、このセグウィットに対応することによってライトニングネットワークといわれる構築ができ、1satoshi単位(約0.0005円)といった少額での支払いも可能になります。それ以外にも手数料が割安になり、秒単位で何千のトランザクション生成が可能になりデータの処理速度・送金速度が速くなります。
当初の値動きとしては、セグウィットの導入が決定という発表から実際にライセンス認証、完了に至るまでの約3週間ぐらいで、約1,000円から4,000円くらいまで価格が上がっています。
マイナーが増えやすいって本当?
ライトコインのマイニングはビットコインに比べると消費電力が抑えられていてコストが安くなる仕組みになっています。それだけではなく、暗号通貨方式がビットコインのようにSHA-256ではなく、Scrypt(スクリプト)が採用されているため、ビットコインよりもマイニング効率が良くなります。その結果ライトコインの方がマイナーも増えやすいと考えられます。
現在の価値はどれぐらい?
今の時価総額は約4,090億円ほどで、仮想通貨の順位は以下の通りとなっております。
第1位「ビットコイン」
第2位「イーサリアム」
第3位「ビットコインキャッシュ」
第4位「リップル」
第5位「ライトコイン」
通貨単位はLTCで今の価格は1LTCにつき約7,500円となっています。それでは現在の流通量はどれぐらいあるのかですが、発行枚数8,400万枚あります。日常的に使えるようにを考えて作っている仮想通貨なので、採掘方法も一般で使っているCPUで出来る程度の難易度にしています。
ライトコインの将来性は?
ライトコインのチャートを見てみると2017年の一年間で4回(3月下旬、5月、6月の中旬、8月下旬)価格が上昇し、その後9月下旬で一旦は暴落しましたが、最近はまた高騰してきています。
2017年3月下旬の値上がりについて
以前までは1LTCにつき500円ぐらいでずっと推移してきましたが、それ以降に価格の上昇がみられます。ここの価格上昇の理由は、ビットコインの上場投資信託化が認められなかったこと等が価格上昇の要因になったのではと考えられています。その為投資家がビットコインからライトコイン等のアルトコインに流れた事も、その当時の価格上昇につながったと考えられています。
2017年5月の値上がりについて
この時期にライトコインはセグウィットを行ないました。その実施を行ったことが価格上昇の要因ではと考えられています。またセグウィットの実施以外で考えると、国内で仮想通貨に関する法律を出来たり、大手銀行を筆頭に連携したりすることで、仮想通貨が一般的にも知れ渡った時期でもあるので、色々と重なり高騰したのではと考えられます。
2017年6月中旬の値上がりについて
ビットコインが分裂した問題が影響したのではないかと考えられています。ビットコインの分裂により、この先の仮想通貨はどうなっていくのか先行きが見えなくなり混乱がを招きました。その為他のアルトコインに流入されていく中でライトコインに流れていった事から価格高騰の要因になったのではとされています。それ以外でも、この時期はヨーロッパ最大級の仮想通貨取引所である「Bitstamp」(ビットスタンプ)が、ライトコインの取り扱いを開始した事も少なからず影響したのではないかと考えられます。
2017年8月下旬の値上がりからその後の変動について
その後ビットコインの分裂問題が終着して、仮想通貨自体の全体的な価格が上がっていきました。その中でもライトコインは目立った高騰が見られ、1LTCにつき5,000円程度であったものが、一気に約10,000円ぐらいまで値上がりをしました。
これだけ順調に価格が高揚しましたが、ここから1か月後の9月下旬には一時期約10,000円あったものの、約6,000円ぐらいにまで暴落してしまいました。この理由としては中国の仮想通貨取引所が全面的に閉鎖されると報道され、それだけではなくライトコインを保有する中国人が多かった事も関係して価格が暴落したと考えられています。
その後は10月~11月にかけて再び価格が上昇していき、今では10,000円を超えてなんと12,000円に届くような勢いです。12月現在では30,000円を推移し、さらに上昇の兆しを見せています。
引用:coingecko
ライトコインの今後の可能性は?
過去では一時期暴落することがあったりはしましたが、長期的に見ると安定して右肩上がりに価格が上がっています。それだけではなく、ビットコインを基礎に仕組みを作っていますが性能は優れていますし、発行した量が限られていること等、今後も安定して相場が上昇していく事も十分に期待されるでしょう。
価格の下落する可能性と、注意したい事
ライトコインは取引に対する承認速度が速いというのがメリットはありますが、セキュリティの面では安全性に欠けてしまう部分もデメリットとしてあります。その理由はブロック生成時間が短かくなったことによって、承認速度が短縮されマイニング難易度が下がります。その結果第三者によるハッキングもしやすくなるというリスクも生じてしまうのです。
ライトコインはこのようなセキュリティに対する危険性があり、もしもハッキングによって被害が出てしまえば信用性も疑われる事になります。その点はライトコインの不安要素になって来るのではないでしょうか。
ライトコインはどこで購入できるの?
国内で現在ライトコインが購入できる取引所は3カ所あります。
コインチェック
コインチェックはライトコインも含めた取り扱い暗号通貨が12種類と最も多く、携帯やスマホで簡単登録可能です。見やすいインターフェースにより購入もしやすく、初めて仮想通貨の取引を行なう方には良いと思います。その時の条件ですが、携帯やスマホはSMS認証が使える事が必須になります。SMS認証に対応していない携帯・スマホを使用している場合はレンタル携帯などでSMS認証が使用出来るものを借りるなどすれば問題ありません。
暗号通貨の種類が多く初めての方にはスムーズに取引を開始出来ますが、すべてのコインは販売所の形式を使って売買となるので、どの通貨も購入するときは若干高くつきます。売るときは安めになってしまう傾向があります。
ビットフライヤー
ビットフライヤーは業界では最大手で取り扱いコインはライトコイン以外に、ビットコインやビットコインキャッシュ、イーサリアム、モナコインといった主要で魅力的な種類を取り扱っています。ライトコインを購入する場合、コインチェックと同様に販売所の形式で売買になるので少々値段が高くつきますが、コインチェックとは違い指値注文で安く購入・高く売ることができるのがメリットです。ライトコイン以外でもビットコイン等で投資を行いたいという方には良いでしょう。
ビットバンク
ビットバンクはコインチェック・ビットフライヤーと違いライトコインを指値注文する事が出来ます。その為安く買って高く売る事が出来るのが最大の強みになっています。コインチェックやビットフライヤーで取引自体に慣れてきたら、一度ここでも売買を始めるとよいでしょう。
海外ではライトコインを購入できますか?
海外でも購入は可能です。その場合は「Poloniex」「Bittrex」といった取引所があります。いずれも取り扱いしているアルトコインが豊富です。海外で購入するメリットはスプレッドなど手数料が安く済ませられる点にあります。
もし国内での取引に慣れてきたら、海外の取引所の方にも売買をするのも良いと思います。ただし購入する際の手間が少々労力がいります。まず最初に国内取引所でビットコインを購入します。その次に海外の取引所にビットコインを送りその後にライトコインを買うという手順を踏まなければなりません。