仮想通貨のハードフォークとは何!?

 

ハードフォーク・・・うーん、なんとも聞きなれない単語ですよね。ビットコインのハードフォークを理解するには、この「ハードフォーク」という言葉の意味を知ることで大体は理解することができます。

「ハードフォーク」とは、ソフトウェアを開発するときに関連した用語です。元々あるソフトウェアの仕様を新しく改善、修復することをハードフォークと呼びます。

 

ではビットコインのハードフォークの意味は?

ではビットコインのハードフォークの意味は?

 

ビットコインは、ブロックチェーン技術によって開発された一連に繋がっている分散型ネットワークのことです。
ブロック=取引台帳をチェーンで繋いでいるような構造です。

 

ハードフォークの他にソフトフォークもある?

ハードフォークもソフトフォークも、「変更する」という意味では同じですが、ビットコインの場合は、ひとつに繋がれたブロックチェーンをソフトとハードの方法で変更すると全く異なった結果になります。掘り下げて説明しますと、、、

 

ソフトフォークの場合

ソフトフォークの場合

 

<分裂しない>全てのデータを書き換えて仮想通貨そのものを変更

 

ハードフォークの場合

ハードフォークの場合

 

<分裂する>ブロックチェーンの仕様を新しくするので新しいものと古いものが存在します。

このハードフォークによってビットコインが分裂し生み出されたコインがビットコインキャッシュです。

 

ハードフォークによるデメリット

ハードフォークによるデメリット

 

リプレイ攻撃によるデータの流出

分裂前のコインを引き出すと分裂後のコインも同時に引き出せることを利用して、分裂したのコインを取引所から盗まれデータも流出してしまうこと。

 

ハッシュパワー(マイニング作業量)の分散

ハッシュパワーは、計算速度の早さという意味ですが、分裂するとパワーがそれぞれに分散してしまいます。最終的には、どちらかのコインがなくなったりする可能性もあり、ハードフォークを反対する人も多いです。

 

不信感

そもそも、ビットコインにはルールがあります。それは、発行枚数です。
ビットコインの発行上限枚数は2100万枚とされていますが、ソフトウェアの変更ができるという概念は、発行枚数も変更できてしまうのではないかということにもなります。システムはそう簡単に変えるものではないというのが反対派からの意見です。

 

ハードフォーク後アップデートトラブル

ハードフォークをした後は、取引所やウォレットでトラブルなく対応させるためにアップデートを行うのですが、その際に通信エラーを起こすことがあります。

デメリットがたくさんあって、出来るならハードフォークをしたくないという声が多数ですが、ハードフォークをしなければならない理由があるのも事実です。
ハードフォークによるメリットをいくつかあげます。

 

ハードフォークによるメリット

ハードフォークによるメリット

 

需要がある

分裂したコインは、需要が高まる傾向にあるため大変価値があります。また、そのまま取引所での取引きができるので扱いやすいです。

 

分裂前のコインよりも良いコインが生まれる

ハードフォークをする意味は、分裂前のブロックチェーン上の問題を解消することです。結果的に質が高いコインが誕生します。

 

過去にハードフォークされた仮想通貨を紹介

イーサリアム・・・分裂後 イーサリアムクラシック(ETC)

イーサリアム・・・分裂後 イーサリアムクラシック(ETC)

 

2016年6月にイーサリアムをハードフォークさせて誕生したのがイーサリアムクラシックです。
イーサリアムクラシックは、DAO事件というハッキング事件からイーサリアムクラシックが生まれました。セキュリティ面がより強固になったことも人気がある仮想通貨です。
時価総額ランキングでは、従来のイーサリアムのほうが人気が高いです。価格変動の特徴としてはイーサリアムが変動することによってイーサリアムクラシックも変動しやすいことです。

 

ビットコインのハードフォークは2017年11月に成功

前から予定されていたビットコインのハードフォークが無事に成功したようです。
今後のビットコインのハードフォークの予定です。新しいビットコインが次々と誕生するので目が離せませんね。現在では、ビットコインダイヤモンドが高値だそうです。
6種類のハードフォークによるビットコインの特徴を紹介します。

 

今後の仮想通貨のハードフォークの予定

今後の仮想通貨のハードフォークの予定

 

11月中
ビットコインダイアモンド・・・ビットコインの機能はそのままで技術を向上

12月中
ビットコインプラチナム・・・より安価な手数料と決済スピード
スーパービットコイン・・・匿名性の高さ、自動契約がスムーズ
ビットコインウラン・・・新しいPOWアルゴリズム採用
ビットコインシルバー・・・リプレイ保護を実施

1月中
ビットコインキャッシュプラス・・・ハッシュレートの連動を防ぐEDA(緊急難易度調整)を装置

 

【まとめ】仮想通貨のハードフォークとは何!?

取引する際に気をつけたいことは、コインを取り出すときです。上記に述べたデメリット欄にある「リプレイ攻撃によるデータの流出」で、コインが盗まれたりする事件が実際に起きていますので、引き出す際は細心の注意を払いながら取引きしましょう。